|
★レバークーゼン戦のココの活躍に舞い上がっていたころ、実はインテルはピンチでした。CLはクォーターファイナルへの進出を決めたものの、リーグ戦はユベントスに首位を奪われたまま、残り9試合。第26節はユベントスがミランに負け、インテルは追いつくチャンスでしたが、ウディネーゼに2-1で負けました。世間は「クーペル監督のクビがとぶ」と騒ぎました。
★この試合、チームは覇気がなく連携のまずさが目立っていましたが、ココはひとり元気でした。ムッツィさんにボールを奪われそうになって、座ったまま(笑)「足ちょっかい」で取り戻す珍プレー(ファールになりました)は、放送のエンディングにも使われました。ココファンBBSでは、ココのいろんなワザが話題に。(私はがまんできなくなり、仕事の帰りにスカパーアンテナを買い、死に物狂いで取り付けて、ようやく全試合を見れるようになったのでした!!)。
★追いつくチャンスを残すためにどうしても勝たなくてはいけなかった、次のローマ戦(4月7日)、ココは燃えていました。しかし、ココーエムレの連携はまずく、エムレはココにボールを出さず、ココは上がってばかりで守備に戻らず、ついにカンナバーロが切れて「ココに戻るように言ってくれ」とクーペル監督に直訴。「サイド攻撃」をジェスチャーで示しながらカンちゃんと言い合うクーペルさんの姿が中継で映りました。2点リードしていたのに終盤に3-3に追いつかれたロスタイム。ボールをつかんだトルドは、チームを見渡し、ココに最後のチャンスを賭けます。トルドからボールを受けて駆け上がるココ。でも、邪魔されてアウトに。スローインするココの切羽詰まった表情がアップになります。すぐにパスを返してもらい、きわどいクロスをあげたっ! クリアされ、試合終了の笛が鳴ったとき、ココは頭に手をやって天を仰ぎました。
★この試合のココの評価は悪くなかったのですが、試合後の会見で、ふだん個人のプレーにふれないクーペルさんが「ココはエムレを待たずに性急に上がりすぎた」と名指しで批判。ショックでした。たぶんクーペルさんはココ-エムレラインに期待していた分だけ、歯がゆかったのでしょう。
★2日後の4月9日、CLバレンシア戦。そのココ-エムレラインが貴重な決勝点を導きました。この試合は生放送がなく、みんなでオフィシャルの文字中継を見ながらチャットしてました。前半14分に、ココ・エムレの連携プレーから、クレスポ、ビエリとボールがわたり、決勝点ゴール! そして、同27分、文字中継で「ココがすばらしいプレーをした」というレポートがあった直後、ケガマークが現れました。ココが治療を受けているとあります。しばらくすると「It
seems serious(深刻なようす)」という文字。え? うそ・・・BBSで誰かが「ケガはもういやじゃー」と泣きました。
重症の肉離れでした。
★数日後、重い気持ちで録画放送を見ました。ココは最高潮でした。決勝点の起点となったエムレへのパスは、器用な股抜きでした。ココが鋭いタックルでボールを奪取し、前線に送ったプレーにスタジアムがわき返りました。すごい・・・。あ、ココがまたボールを奪った! 再びスタジアムがどっとわきます。今度は自分で駆け上がる! タックルにきた選手の足を飛び越えようとして、派手に1回転して・・・地面に座り込みました。線審に向かって一生懸命で手を挙げています。それから、体を折るようにして地面に突っ伏し・・・。放送は、致命的な片足着地と、そのあとのスペクタクルな前転を何度も何度もリプレーで流しました。
★ココをのせた担架がピッチの外に運びだされると、スタジアムのファンは拍手を送りました。プレーが再開されたあとも、ボールがいったんトルドの手におさまると、ふたたび拍手が・・・。担架がピッチの脇を通って退場していくところだったのです。
★ニュースは「ココ、今季絶望」と報じました。数日前のインタビューで「この後の試合のことを考えると眠れない」と話していたココ。この日、そのすべてが無になりました。・・・あんまりです、神様。これから、今までの分もとり戻して、いっぱい輝くはずだったのに・・・。
★応急処置の間、地面を蹴って苦しんでいた姿が何度も目に浮かび、その絶望感が伝わってきて、泣けてしかたがありませんでした。彼の悔しさ、無念が海を渡ってきて、私に乗り移ったようでした。そう、「変な管理人」はココの悔しさの化身だったのです(おー。こわ)
あら、話が終わってしまいますね。大丈夫、また続きを書きます(読んでね〜)。

(第8話へつづく)
|