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★2004年7月6日、04-05プレシーズンのトレーニングが開始しました。前シーズンの最後にあんなに心配したのに、オフィシャルサイトの初日のトレーニング写真に、ココはさりげなく復帰していました。何事もなかったように、みんなと走っていたのです!!よかったー! 翌日 には、ココの復帰を祝うように、リハビリを指導してきたガウディーノ先生とココのにこやかなツーショットが掲載され、COCO
fanboardは大喜びでした。
★7月13日、ブルニコのキャンプでのココの記者会見の内容が、オフィシャルサイトとメディアに流れました。昨シーズンの最後はチーム練習について行けなくなり離脱したこと、そのためシーズンオフもトレーナーといっしょにトレーニングしてきたこと、翌日に医学的検査が予定されており、そこで「完治」のお墨付きをもらう予定だということ。記者から「ファバッリの加入でレギュラーの座が危ぶまれていること」について質問が出ましたが、ココは「闘志がわく」と答え、自信を見せました。
★翌日、病院での検査結果について、「神経の回復は予想を上回るもので、完全な回復に向けてトレーニングを続けることができる」と発表されました。その文面から、まだ十分な状態ではないことが読み取れましたが、まったく様子がわからず半年以上もリハビリニュースをチェックし続けた03-04シーズンの悪夢からすれば、天国のような04-05シーズンのスタートでした。
★ところが、このシーズンもまた、最初から気をもむことが続きました。プレシーズンの練習試合、マンチーニ監督は左サイドバックをファバッリとパスクアーレに固定して、ココを右サイドバックに置きました。カピターノのサネッティ(アルゼンチンに帰国中)がいないからかしら、と言っていると、そのうちの1試合で、監督はパスクアーレにキャプテンマークをつけさせたのです。ほかにも年長の選手がたくさんいるなか、なぜパスクアーレ? 本来のポジションをパスクアーレに奪われているココの気持ちを考えると、ショッキングでした。(パスクアーレも、その後、あっさりマンチーニから捨てられることになるのだが)
★2004年7月27日、インテルは日本の浦和レッズとの親善試合のために来日する予定でした。あまり期待せずにいたら、なんとインテルは、この試合をTIMカップとダブルブッキング。チームを2分して両方の試合を消化することになりました。おかげで、ココが来日することに! 夢のようでした。その日(見に行きました!埼玉スタジアム)、ココは前半にすばらしい駆け上がりを見せた後、急に調子を落としました。左足の筋力の回復が十分ではなかったのでしょう。チームに迷惑をかけると思ったのか、それともケガをするのがこわかったのか、ベンチに向かって声を荒げて交替を要求するココ。ベンチで指揮をしていたのは、マンチーニ監督の右腕のオルシ代行監督でしたが、ひょっとしたら、このとき、ココは彼に嫌われてしまったかもしれません。
★9月1日、チャンピオンズリーグ出場選手のリストに、ココの名前はありませんでした。予備選のリストでも落ちていたので、覚悟はしていたものの、COCO
fanboardはがっくり。マンチ監督はココのリスト落ちの理由を、「ゆるやかな回復を助けるため」と語りました。そして、ココもコメントを発表し、手術後に歩けなくなったことなど、今まで隠されてきた事実を初めて語り、私たちを驚かせました。「左足の回復が十分ではないので、フル出場はまだできない。でも、二度と歩けないかと思ったときもあったから、ぼくの『勝ち』だよ」……なんて健気なセリフなの。そんなことを言って、いつも私たちを泣かせるのね。
★9月11日、04-05シーズンは開幕しました。しかし、招集されないココ。10月7日、GAZZETTAは「もう治った。チャンスを待っている」というココのコメントを取り上げました。そのとき、「連続出場すれば、調子を取り戻せる」と語った言葉が効いたのか、その後、プリマベーラの試合に2回出してもらえました。そして、11月14日には、シーズン初の招集を受けましたが、ベンチ入りせず、1週間後の11月21日、ようやくコッパイタリアのボローニャ戦にフル出場し、公式戦復帰を果たしました(3−1でインテル勝利)。その試合では、チームメートの希望でココがキャプテンマークをつけたという、うれしいエピソードも聞こえてきました(パスクアーレ・キャプテン事件はチームメートにも波紋をよんでいたのか?)。ココの喜びの復帰インタビューがオフィシャルサイトに流れ、 COCO fanboardは歓喜のうずに包まれました。
★コッパイタリアのボローニャ戦では、及第点の評価を得たココでしたが、監督は、その後もココを起用しませんでした。12月12日、久しぶりに招集され、初のセリエAベンチ入りも果たしました。ピッチには出られませんでしたが、現地で試合を観た人から、ココがベンチで元気に叫んでいたという話が聞こえてきました。
★その翌週、ココにセリエA復帰への大きなチャンスが訪れました。レギュラーのファバッリがサスペンションで出場できなくなったのです。期待高まる12月15日、オフィシャルサイトはココの記者会見を開きました。ココは「もしも出場できたら、早めのクリスマスプレゼントになる」と控えめに話しましたが、ガゼッタなどのニ ュースサイトは、いっせいに「ココ復帰」というニュースを流し、オフィシャルサイトと提携しているRosso
Aliceは、ココの写真を大きく取り上げ、「調子はいい。チームに貢献できる」とセリフをつけました。そして、スポーツニュースのアイコンをココの写真にして、明らかにココ復帰話題で盛り上がる準備をしていました。ところが、不思議なことに、ガゼッタは数時間後「ココ復帰」とつけていたタイトルを、「1年間、無報酬でプレーする」という言葉に差し替え、Rosso
Aliceも翌日くらいには、ココの写真をはずしてしまいました。そして、試合前日、招集リストの中に、ココの名前はなかったのです。試合前の記者会見でココのことを聞かれたマンチーニ監督は「スタンドに座らせるために招集するのは無駄だ」とだけ語りました。なんという残酷。いったいココに何が起こったのか? オフィシャルサイトはなぜココの記者会見を? これが絶望の淵からはい上がってきた人間に対する仕打ちなのか? 復帰騒動の真相は、今もなお謎なのでした。
(第14話につづく)
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